目次 1 「相次相続控除」とは? 2 控除を適用するための3つの要件 3 控除額の計算方法 4 具体的に活用できるケースとは? 5 控除を受けるための手続きと必要書類 6 控除を適用する際の注意点 まとめ 10年以内の連続した相続には専門家の確認を 1 「相次相続控除」とは? こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 相次相続控除(そうじそうぞくこうじょ)とは、ある相続が起きたあと、10年以内に再度相続が発生した場合、2回目の相続税の負担を軽減できる制度です。 たとえば、父が亡くなり母がその遺産を相続し、数年後に母も亡くなって子が相続した場合、父の相続税を母が支払っていたとしても、母の死亡により同じ財産に再度課税されてしまいます。これを「二重課税」としないために、相次相続控除が設けられているのです。…