所得税

所得税に関するコラム(blog)です。

30 5月 2025

過少申告加算税について

目次 1. はじめに 2. 過少申告加算税とは 3. 過少申告加算税の計算方法 4. 重加算税との違いについて 5. 延滞税も一緒に課される可能性について 6. 過少申告加算税が課されないケース 7. 過少申告加算税を防ぐための対策 8. まとめ 1 はじめに 税金は法律で決められた期限内に正しく申告し、納税することが基本です。しかし、申告内容に間違いがあった場合、本来納めるべき税金との差額だけでなく、ペナルティとしての税金(加算税)も合わせて納める必要があるかもしれません。…

28 5月 2025

小規模企業共済とiDeCoの違いを比較

目次 1 制度の概要と目的の違い 2 加入対象者の違い 3 掛金と変更の柔軟性 4 掛金の税制優遇(共通点) 5 運用方法とリスクの違い 6 受取時の税金と控除の違い 7 併用の可否と戦略 8 まとめ|どちらを選ぶべきか? こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 小規模企業共済とiDeCoは、どちらも中小企業の経営者や個人事業主が利用できる制度であり、将来の資金準備と節税メリットを兼ね備えています。ただし、制度の目的や仕組み、税制の扱いには明確な違いがあります。本記事では、両者の違いを税制面を中心に解説します。 1…

28 5月 2025

iDeCoを年金形式で受け取った場合にかかる税金と計算方法

目次 1 年金形式で受け取ると「雑所得」に 2 「公的年金等控除」が適用される 3 年金受取時の注意点 4 計画的な受け取りで節税効果を高める 5 まとめ|年金形式でも控除を活かせば税負担を抑えられる こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 老後の生活資金を確保する手段として注目されているiDeCo(個人型確定拠出年金)。掛金拠出時には所得控除が受けられ、運用益も非課税といった税制優遇が用意されていますが、受け取り時には課税される点に注意が必要です。 この記事では、iDeCoの給付金を「年金形式」で受け取る場合にかかる税金と、その計算方法について解説します。 1 年金形式で受け取ると「雑所得」に iDeCoを年金として分割で受け取る場合、受取額は雑所得として扱われます。この雑所得は総合課税の対象となり、他の所得(たとえば公的年金や給与所得など)と合算されて課税額が決まります。 雑所得の課税対象になるという点は、年金形式の受け取りにおける注意点です。 2 「公的年金等控除」が適用される…

26 5月 2025

アパートを経営している会社が「社用車」を購入してもよいのか?

目次 1 法人名義で乗用車を購入することは可能?基本的な考え方 2 税務署が見るポイント:「誰が」「何のために」使うのか 3 「不動産管理のために必要」と認められる条件 4 不動産売買事業への展開を予定している場合 5 税務調査で確認されるポイント 6 まとめ:成功する社用車購入のために こんにちは。富士市・富士宮市の税理士、飯野明宏です。 不動産オーナーの方からよくいただくご相談の一つが、「法人で所有しているアパートの管理や新規物件の調査のために車を買いたい。社長である自分が使うけど、法人で買って問題ないですか?」というものです。 結論から申し上げると、事業に必要であれば法人での購入は可能です。ただし、使用目的と実態が非常に重要になります。 今回は、不動産賃貸業を営む法人における社用車購入の可否と、税務上の注意点について詳しく解説します。 1  法人名義で乗用車を購入することは可能?基本的な考え方 基本原則:事業に必要なら購入可能…

24 5月 2025

副業の税金、結局どうなの?|メリットを得るには帳簿をつけなければならない

目次 1 副業収入の区分がなぜ重要なのか? 2 かつて物議を醸した「300万円基準案」 3 改正後の新ルール|ポイントは「帳簿の有無」 4 なぜ事業所得にしたい人が多いのか? 5 副業収入を事業所得で申告したい場合の対策 こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 「副業収入って雑所得?それとも事業所得?どっちで申告すればいいの?」 というものです。 この問題に関連して、かつて話題となったのが、「副業300万円問題」。実際に国税庁が方針を出したあと、大幅な修正が加えられました。 本記事では、その背景と最新のルール(帳簿の作成の有無による判定)を、解説します。 1 副業収入の区分がなぜ重要なのか? 副業収入が「事業所得」になるのか「雑所得」になるのかで、適用される税制や節税の余地が大きく異なります。 事業所得と雑所得の比較表…