今回から、税理士の飯野がオススメする関根稔先生執筆の「税理士のための百箇条-実務と判断の指針-」について、簿記の勉強を始めたばかりの、税金ド素人の妻ユミコが、皆様と同じ目線で、読んでいきます。
税理士の世界とは、どのようなものなのか?
税理士志望ですが、本格的な税法の勉強はノータッチの私が、まとめていきます。
夫の税理士であるイイノに、「税理士になるなら、読んでみれば?」とオススメされた本です。
「関根先生は辛口だよ、でも、ためになるよ」と言われたので、楽しみながら、読んでいきます!
皆様も、税理士は、こういう考え方をするのか!という気づきが、たくさんあると思います。
私と一緒に、知っていきましょう。
最初から、皆様には、全く関係のないことですね。でも、関係あるのです。税理士がどんな生き物なのかがわかります。
夫の税理士であるイイノは、公認会計士から税理士に転身した変わり種です。公認会計士は通常、税理士になる場合でも、大手監査法人系の税理士法人へ就職します。他の税理士事務所へ行くと、お給料が半分になるからです。イイノは、試験に受かって、監査法人で働きだす前から、独立開業を計画していたようです。
よく税理士のイイノが言うのは、「税理士の勉強は無限、経済学も、経営学も、ファイナンスも、歴史も、宗教も、民法も、全部勉強しなければいけない、だから優秀な税理士と話すと楽しいし、楽しい人に囲まれて仕事をしたい。だから税理士になった」と、ことあるごとに言っています。
無限に勉強しなければいけないことがある中で、どのように優先順位をつけて、税理士は勉強をしているのか? かいま見れると思います。
税理士試験に受かるためには、5科目合格する必要があるのですが、私はまだ、簿記の勉強をしているところで、税法の勉強を始めるのは、まだまだ先です。簿記がわからないと、所得税も法人税もわからないからです。
飯野明宏税理士公認会計士事務所に勤めながら、勉強をするので、税金についても同時並行で、身に着けていくことになります。その際、保護法益(立法趣旨)と、その実現のための理屈の構築が重要であることを忘れずに、勉強を進めていきたいと思います。
(イイノ注釈:立法趣旨や理屈の構築と、簡単に書かれていますが、これを勉強するのは、非常に難しいです。まず、これらについて、きちんと書かれている書籍が、ほとんどありません。できれば、税法の立法にたずさわった官僚の書いた書籍で、歴史や沿革から書かれている書籍がよいです。私は、昭和の時代、まだ官僚が自分の肩書を出して、自由に書籍を出版できていた時代の名著を、私と同じ税法本マニアと情報交換をして、収集していました。中には、戦前のものもあり、そういうものは、租税図書館から借りて読んでいました。そこにもないものは、国立国会図書館まで行く方もいますが、私は、そこまでしませんでした。ちなみに、泉美之松のファンです。これからの税法がどうなっていく可能性があるのかを知るのは、比較的簡単です。政府税制調査会の議事録を読めばよいのです。学術論文の題材なんかは、この中から、長年議論されているけれども、全然実現しないものを題材とするとよいと思います)
税金のド素人 妻ユミコが読む!税理士ってどんな生き物?|第2 必要なのはストーリー
税金のド素人 妻ユミコが読む!税理士ってどんな生き物?|第3 税法は理屈の学問