目次 第1章|預貯金口座付番制度とは? 第2章|2024年以降の制度拡充ポイント 第3章|富士市・富士宮市での実務的メリット 第4章|制度利用時の留意点とアドバイス まとめ|制度の活用で「困らない相続手続き」を こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 2024年〜2025年にかけて、「預貯金口座付番制度」が拡充され、相続や災害時の手続きがよりスムーズになる仕組みが始まりました。 特に、被相続人の口座がどこにあるか分からない場合、この制度は富士市・富士宮市の皆様にとっても大きなメリットがあります。 本記事では、制度の概要と拡充内容、そして実務上の影響について解説いたします。 リンク デジタル庁 預貯金口座付番制度 1 預貯金口座付番制度とは? 「預貯金口座付番制度」とは、金融機関の預貯金口座にマイナンバー(個人番号)をひもづける制度です。預貯金者が希望すれば、自らのマイナンバーを各金融機関の口座に登録することができます。 この制度により、行政機関は預貯金情報を正確かつ迅速に把握できるようになります。特に、相続時や災害発生時に、速やかな対応が可能となる仕組みとして注目されています。 ※ 登録は義務ではなく、預貯金者本人の意思によって任意で行われます。 2 2024年以降の制度拡充ポイント 令和6年(2024年)4月、「口座管理法(正式名称:預貯金者の意思に基づく個人番号の利用による預貯金口座の管理等に関する法律)」が施行され、制度が大幅に拡充されました。主な変更点は以下のとおりです。…