4月 2025

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18 4月 2025

預貯金口座付番制度が拡充!相続時などに口座照会が可能に

預貯金口座付番制度が拡充!相続時などに口座照会が可能に 富士市で相続税申告等を行っている税理士の飯野明宏です。 今回は、近時、制度が拡充された「預貯金口座付番制度」について、富士市・富士宮市の皆様を主たる対象として、解説いたします。 相続や災害時における預貯金の手続きが簡素化される仕組みが新たに始まっており、税理士の行う相続税申告業務にも大きな影響を与えそうな制度です。 預貯金口座付番制度とは? この制度は、金融機関の預貯金口座にマイナンバー(個人番号)をひもづける仕組みです。希望者が金融機関に申し出ることで、マイナンバーを口座に「付番(登録)」することができます。 これにより、行政機関が預貯金情報を正確かつ効率的に確認できるようになり、特に相続や災害時の迅速な支援に役立つよう制度が設計されています。 ※登録は義務ではなく、預貯金者本人の意思によって行われます。 制度拡充のポイント(2024年4月〜2025年4月) 令和6年(2024年)4月に「口座管理法(正式名:預貯金者の意思に基づく個人番号の利用による預貯金口座の管理等に関する法律)」が施行されたことを受け、制度が以下のように拡充されました。 【1】一括届出が可能に(マイナポータル経由) マイナポータルを使って、一度の手続きで複数の金融機関にマイナンバーを届け出ることが可能になりました。これにより、複数の口座を持っている方の手間が大きく削減されます。 【2】相続時・災害時の「口座照会制度」が新設 2025年4月1日から以下の仕組みが正式に開始されました: ■ 相続時口座照会制度(有料) 相続人からの請求に基づき、預金保険機構がマイナンバーを利用して、被相続人の預貯金口座を特定し、その情報を相続人に提供する制度です。 手数料:5,060円(税込) 利用者:相続人やその代理人(税理士など) 富士市の相続手続きにも大きなメリット…

18 4月 2025

退職手当金が課税対象になるケースと非課税になるポイント

退職手当金が課税対象になるケースと非課税になるポイント こんにちは、富士市の税理士・イイノです。「退職手当金(退職金)」についてお話しします。 被相続人が勤務先から受け取るはずだった退職手当金や功労金は、相続税の課税対象になる場合があります。例えば「父の退職金が支払われたのですが、これも相続税に含まれるんですか?」といったご質問をいただくことあります。 このコラムでは、富士市・富士宮市等で相続税申告をご検討の方に向けて、退職手当金が相続税の対象になるかどうか、またその非課税限度額や申告時の注意点について解説します。 🧾退職手当金とは? 退職手当金とは、会社などに勤務していた方が退職した際に支給されるお金で、一般的には長年の勤務に対する功労として支払われるものです。 ただし、被相続人が亡くなる前に退職金を受け取っていた場合と、亡くなった後に遺族に支払われる死亡退職金とで、税務上の取り扱いが異なります。 相続税の対象となるのは、「死亡退職金」です。 死亡退職金と相続税の関係 死亡退職金とは? 被相続人が亡くなったことにより、会社などから遺族に支払われる退職金や功労金を指します。これは、厳密には「本来は生きていればもらえたであろう退職金」を死亡により遺族が受け取るものです。 このような性質から、死亡退職金は「みなし相続財産」として、相続税の課税対象となります。 みなし相続財産とは、相続や遺贈によって取得する財産ではないものの、相続税の課税対象となる財産です。 🧮退職金にも非課税枠がある 「退職金にまで相続税がかかるのか」と不安に思われるかもしれません。 しかし、退職金には非課税限度額が設けられています。 非課税限度額の計算方法 退職金の非課税限度額は、以下の式で計算されます。 500万円 ×…

16 4月 2025

代償分割とは?どういう場合に登場するのか。

🏡代償分割とは?どういう場合に登場するのか。 相続の場面でしばしば登場する「代償分割」について解説します。 相続では、現金や不動産、預貯金等を、どのように分けるのかが、大きな問題になります。 財産のうち、ほとんどの金額を1つの不動産(自宅等)が占めている場合もめずらしくありません。このような場合には、財産を分けるのが難しくなります。そのようなときに、よく使われる遺産分割の方法に「代償分割」があります。 ❓「代償分割」とは? 「代償分割(だいしょうぶんかつ)」とは、遺産分割の方法の一つです。遺産をそのまま分けるのではなく、ある相続人が特定の財産を相続する代わりに、他の相続人に現金などの代償金を支払う方法です。 📌 具体例:遺産に不動産(例えば実家)が含まれており、それを長男が相続したいとします。この家族は、相続人間で遺産を平等に分けたいと考えています。その不動産が他の相続人の法定相続分より高い価値がある場合、長男がその差額分を現金で支払うことで、平等性を確保できます。 ✅なぜ代償分割を選択するのか? 相続の実務では、代償分割が選択される理由がいくつかあります。 🏘️ 1. 不動産の共有を避けたい 富士市や富士宮市では、相続財産の中心が不動産というケースも多くあります。不動産を複数人で共有すると、売却や修繕などの決定に、共有で持っている全員の許可が必要であり、時間がかかり、後々のトラブルにもつながります。 ➡ 代償分割を使えば、不動産の共有を避けつつ、他の相続人への公平な分配が可能になります。 🏠 具体的なケース 例えば、相続財産が下記のような構成だったとします: 自宅(土地建物):2,000万円…

15 4月 2025

相続放棄と限定承認の違いと注意点

🏡 相続放棄と限定承認の違いと注意点 📑 目次 📘 1. 相続とは?まずは基本を押さえよう 🚫 2. 相続放棄とは?メリット・デメリットを解説 ⚖️ 3. 限定承認とは?知っておきたい仕組みと特徴 ❓ 4. よくある質問(Q&A) 相続放棄や限定承認といった手続は、非常に稀であるものの、必要な人にとっては極めて重要な制度といえます。相続というと、誰もが財産を受け取ることを重視しがちですが、「相続放棄」や「限定承認」という選択肢もありえます。 本記事では、富士市・富士宮市近くにお住まいで、相続にお悩みの方に向けて、相続放棄と限定承認の基本知識、手続き方法、注意点を税理士の視点からわかりやすく解説します。 📘 1.…

15 4月 2025

遺言について

遺言について 目次 遺言とは? 増えている相続トラブル 税理士が語る「遺言でできること」 遺言の主な種類と特徴 遺言が特に必要なケース 注意点:遺留分にも配慮を まとめ:「想いをかたちに」する遺言を 富士市・富士宮市で、相続対策や遺言について行おうか、検討を始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 自分の相続で、可能な限り残した家族に、争ってほしくないとお思いの場合、まず考えるべきは、遺言書の作成です。 このコラムでは、富士市・富士宮エリアで相続相談・相続税申告を多く扱う税理士の視点から、「遺言とはなにか」「どんな人に必要か」「どんな準備が必要か」をわかりやすく解説します。 ✅ 遺言とは? 遺言とは、自分の死後に財産をどのように分配するか、またどのようなメッセージを家族に伝えたいかを明記する法的な意思表示です。 適切な形式で遺言を残しておくことで、残された家族が相続で揉めるのを防ぎ、本人の想いを形にすることができます。 🔍増えている「相続トラブル」 実は、相続をめぐる争いは珍しくありません。家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割の件数は年間で1万件を超え、その多くが遺産額5,000万円以下という、決して特別なお金持ちだけの問題ではないのです。 富士市や富士宮市のように親世代が持ち家や土地を所有しているケースが多い地域では、思わぬ相続トラブルが起きやすい傾向にあります。 💬…

14 4月 2025

代襲相続とは? 子が親より先に亡くなった場合の相続

代襲相続とは? 子が親より先に亡くなった場合の相続 目次 代襲相続とは?  よくある質問  孫が相続人になる?子の代襲相続  甥・姪が相続人になる?兄弟姉妹の代襲相続 代襲相続が発生した場合の相続分は?   具体例 遺留分はどうなる?  直系卑属(孫・ひ孫)の場合  甥・姪の場合 相続税の2割加算とは?  相続税の2割加算 代襲相続とは?   ■ よくある質問 「孫が相続人になることはありますか?」、というご質問を頂戴することがあります。このご質問は、「代襲相続(だいしゅうそうぞく)」という制度に関係してきます。 代襲相続は、相続人が亡くなっていたり、相続権を失っていた場合に、その子や孫が相続するという制度です。  …

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