目次 1 不動産の「共有持分」とは? 2 持分の決め方と計算式 3 共有名義のよくあるケース 4 共有名義のメリットとデメリット こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 相続や共同購入などで複数人が不動産を所有する場面は少なくありません。その際に問題となるのが「共有持分」。本記事では、不動産の共有持分について、定義から決め方、売却・放棄時の注意点や税金までを解説します。 1 不動産の「共有持分」とは? 共有持分とは、一つの不動産に対して複数の人が所有権を持つ場合の、各人の所有割合のことです。登記簿には「持分〇分の〇」といった形で記載され、物理的に土地を分けているわけではありません。 共有者は、持分割合にかかわらず、不動産の全体を使用する権利があります。ただし、売却や大規模改修など重要な行為には、共有者全員の合意が必要となるため、共有持分の理解は非常に重要です。 2 持分の決め方と計算式 不動産の共有持分は、原則として購入に要した費用の負担割合に基づいて決めます。 持分割合の計算式:…