私の経営に関するバイブルは、「ビジョナリーカンパニー2」(2001年発売)です。おそらく同じ本ですが3冊以上購入し、部分読みも含めると20回は読んでいます(通読は3回)。一番新しい手垢がついていないビジョナリーカンパニー2でも、こんな感じです。
【本をめくっている動画】
https://drive.google.com/file/d/1UpW-c5aO6ExnPAPXL1xBDpwKwIfTvSFC/view?usp=sharing
ビジョナリーカンパニーの1を読んだのは、大学生のころ。働いたことがない自分には、チンプンカンプンでした。
ビジョナリーカンパニー1は、時代を超える生存の原則という副題が付いており、凄い企業がどうやって継続して凄いのか、が書かれている本です。
作者のジムコリンズは、ビジョナリーカンパニー1の読者であるコンサルタントの偉い人に、「面白いけど、役にたたないねー」というようなことを言われたようです。
じゃあ、普通の企業が凄い企業になるための本を書こうと思い、書いたのがビジョナリーカンパニー2、その副題も「飛躍の法則」。
まずは、私がこの本をバイブル(心から信じている)としている理由を説明します。この本は、めちゃくちゃ客観的。一切の作者の意志が入っていません。
どのように客観的なのか。
調査チームを組織し、5年をかけて調査。1965年から1995年までにフォーチュン誌のアメリカ大企業500社に登場した企業を対象に、飛躍した企業11社を発見。これらの企業と比較する似たような飛躍しなかった企業を選定。飛躍した企業と比較企業の内部調査は6千近い記事と2千ページを超えるインタビューからデータ化。調査チームで議論し、飛躍の理由を議論。結論を導出。つまり、結論ありきではなく、データを分析して結論を見つけるという、途方もない研究の結晶が本書なのです。
今回は目次のうち章立てのみご紹介します。
第一章 時代を超えた成功の法則 – 良好は偉大の敵
第二章 野心は会社のために – 第五水準のリーダーシップ
第三章 だれをバスに乗せるか – 最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
第四章 最後にはかならず勝つ – 厳しい現実を直視する
第五章 単純明快な戦略 – 針鼠の概念
第六章:人ではなく、システムを管理する – 規律の文化
第七章:新技術にふりまわされない – 促進剤としての技術
第八章:劇的な転換はゆっくり進む – 弾み車と悪循環
第九章:ビジョナリー・カンパニーへの道
なお、「ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則」(2020年発売)というビジョナリーカンパニー2のエッセンス版のような本が出ていますが、こちらはビジョナリーカンパニー2を読んだ人以外にはオススメできません。簡略化されすぎていて、「なるほど!感動した!」とはなるけれど、これだけでは実行できないからです。
逆にビジョナリーカンパニー2の読者には超オススメです。新しい会社の例が書かれています。
次回から、何回かに分けて、ビジョナリーカンパニー2について語っていこうと思います。