【確定申告のよくあるQ&A】不動産から生じる所得は誰のもの?

2021年3月1日
Posted in コラム
2021年3月1日 飯野明宏

この時期によく事務所に頂く相談を纏めてみました!今回は、不動産から生じる所得についてです。

相談事例:

父と母がアパートを共有名義にて所有しているのですが、確定申告はどのようにしたら良いのでしょうか?

土地:父の所有
建物:父が80%母が20%を所有

所得税法では、所得の帰属について次のような取り扱いを定めています。「資産又は事業から生ずる収益の法律上の帰属者が単なる名義人であって、その収益を享受せず、名義人以外の者がその収益を享受する場合には、その収益はこれを享受する者に帰属する」(所得税法12条)そして、「資産から生ずる収益を享受する者がだれであるかは、その収益の起因となる資産の真実の権利者がだれであるかにより判定するものとする」(所得税基本通達12-1)となっており、不動産所得は資産の権利者である所有者が申告を行うのが基本的な考えです。

資産の真実の権利者により判定

上記事例の回答:
建物の持分割合により各人が不動産所得として申告。尚、妻は夫より土地を無償で賃借となります。

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