相続法

19 5月 2025

知らぬ間に借金も引き継ぐ!?相続で怖い「法定単純承認」に注意!

目次 1 相続人が選べる3つの方法 2 法定単純承認とは?うっかり相続にご用心! 3 「処分行為」と「保存行為」の違いとは? 4 よくある事例で整理!これはアウト?セーフ? 5 「準確定申告」はしても大丈夫? 6 相続放棄を考えている場合の注意点まとめ 7 相続放棄後の注意点 こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 相続といえば、「財産を受け取る」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし実際には、借金などのマイナスの財産も相続の対象になります。 特に注意したいのが、「知らぬ間に借金も引き継いでしまう」法定単純承認の制度です。今回はこの落とし穴について詳しく解説します。 1 相続人が選べる3つの方法…

18 5月 2025

【遺留分とは?】遺言があっても相続できる最低限の権利と「放棄」

目次 1 遺留分とは? 2 遺留分の割合はどれくらい? 3 遺留分侵害額請求権とは 4 遺留分の放棄と相続放棄の違い 5 生前に遺留分を放棄する方法 6 相続開始後の遺留分放棄と注意点 7 遺留分放棄のメリット・デメリット 8 放棄を検討する際のチェックポイント 9 相続税や負債との関係にも注意 こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。…

18 5月 2025

【相続欠格とは?】相続人の資格を自動的に失う重大なケースと注意点

目次 1 相続欠格とは? 2 相続欠格が適用される5つの行為 3 相続欠格の成立と手続き 4 相続廃除との違い 5 代襲相続はどうなる? 6 相続税の計算・基礎控除への影響 7 まとめ:正しい理解と早めの対策を こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 民法上「相続欠格(そうぞくけっかく)」という制度があり、一定の不正行為をした相続人は自動的に相続資格を失います。 本記事では、相続欠格の定義・対象となる行為・他制度との違い・相続税への影響まで解説します。 1 相続欠格とは?~不正な相続人を排除する法律制度…

18 5月 2025

【相続廃除】相続させたくない推定相続人を除外するための法的手続

目次 1 相続廃除とは?民法に基づく正式な制度 2 相続廃除が認められる条件(要件) 3 相続廃除の方法:生前廃除と遺言廃除 4 相続廃除の取消し 5 廃除できない相続人(対象外) 6 代襲相続と相続税への影響 7 まとめ:相続廃除は慎重に、計画的に こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 「子どもに財産を相続させたくない」そんなケースでご相談を受けることがあるのが、「相続廃除(そうぞくはいじょ)」という制度です。 現在の日本の法制度では、正式な手続きなしに法定相続人の資格を奪うことはできません。 今回は、一定の場合、被相続人の意思によって法定相続人の資格を剥奪することができる「相続廃除」について、民法の規定を踏まえ、わかりやすく解説します。 1…

17 5月 2025

もしも相続人がいなかったら?遺産の行方と相続手続き

目次 1 相続人不存在とは? 2 相続人がいない場合の手続きと流れ 3 相続手続きの流れ(タイムライン) 4 特別縁故者とは?誰がなれる? 5 遺産の行方:国庫帰属とは? 6 生前の備えが大切です まとめ|「相続人がいない」は他人事ではない こんにちは。富士市・富士宮市の相続・税務専門、飯野明宏税理士事務所です。 近年、少子高齢化や未婚化の進行により、「相続人がいない」というケースが少しずつ増えています。いわゆる「おひとりさま」の増加により、亡くなられた方に法定相続人が存在しない、または全員が相続を放棄してしまうといった事例が現実に起こっています。 今回は「相続人がいない場合の遺産の行方」や「必要な手続き」、さらには「特別縁故者」「国庫帰属」「相続税の課税」など、知っておきたい重要なポイントを富士市・富士宮市の税理士がわかりやすく解説します。 1 相続人不存在とは? 相続人がいない状態を、法律上「相続人不存在」といいます。以下のような場合に該当します。…

17 5月 2025

【特別縁故者】相続人がいない場合の遺産は誰のもの?

目次 1 特別縁故者とは?~相続人がいない場合の救済制度~ 2 特別縁故者が遺産を受け取るまでの5ステップ 3 特別縁故者が負担する相続税とは? 4 相続税の計算方法と具体例 5 まとめ:特別縁故者制度は“特別”だからこそ要注意! こんにちは。富士市・富士宮市の相続・税務専門、飯野明宏税理士事務所です。 相続人がいない場合でも、故人と特別な関係があった方が遺産を受け取れる可能性がある「特別縁故者制度」。しかし、その制度には通常の相続とは異なる数多くの手続きや税務上の注意点があります。 今回は、特別縁故者として遺産を受け取るための条件や手続き、相続税の計算方法や注意点まで、専門家の視点で分かりやすくご紹介します。 1 特別縁故者とは?~相続人がいない場合の救済制度~ 特別縁故者とは、法定相続人がいない場合に、家庭裁判所の審判を経て遺産を受け取る可能性がある人物のことです。 1-1. 特別縁故者の定義と位置づけ 特別縁故者とは、故人と特別な関係性がある個人または法人を指します。具体的には:…