目次 1. インボイス制度導入の背景と目的 2. 「適格請求書」とは?インボイスの定義 3. 仕入税額控除の仕組みと要件 まとめ|インボイス制度への対応は「早め」が肝心 富士市・富士宮市の事業者の皆様へ こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 令和5年10月1日から始まった「インボイス制度」。正式には「適格請求書等保存方式」と呼ばれ、すべての課税事業者に大きな影響を及ぼす制度です。 今回は、制度の基本的な仕組みと、特に重要な「適格請求書」と「仕入税額控除」の関係をわかりやすくご説明します。 1 インボイス制度導入の背景と目的 消費税には現在、以下の複数税率が導入されています: ■標準税率:10% ■軽減税率:8%(飲食料品など) こうした複数税率に対応し、仕入税額控除を正確に行うことを目的として導入されたのがインボイス制度です。 従来のように「ただ請求書を保存していれば控除OK」というわけではなく、今後は「登録された発行事業者が作成した請求書(=インボイス)」の保存が求められます。 2…