楽天とAmazonのプロ。税理士の妻ユミコの話。検索ワード争いってなに?

2022年9月20日
Posted in コラム

税理士のイイノの妻、ユミコが書いています。

 

※ここからは前回と同じ内容※

私が気軽に書けて、他の方にとって価値のあるブログって何なのだろう…..と考えて第一に出てきたもの….

それは、税理士事務所の前に複数年に渡り携わってきた、EC界隈の基礎的な経験を纏めたブログではないか….

ということで、今後は不定期にECに関する話も書いていこうかと思っております。

私は事務所のメンバー紹介にも書いていますが、過去のキャリアにおいて、楽天(株)で楽天のECCを、(株)電通デジタルでAmazonのECCをやっていました。

 

自分が居たからこそわかるのですが、インターネットサービスの変化は余りにも日々目まぐるしく、半年でも現場を離れていると、浦島太郎みたいな扱いをされる様な世界です。

そのため、ここでは、これは今後も変わらないだろうなという基礎的な話や、当時はこうでしたという内容を書いていくことになるかとは思いますが、悪しからずご容赦ください。

ただ、当時だと言えない様な今だから言える話や、後から振り返ったからこそわかる話が出てくる点は、提供できる利点かもしれません。

※ここまでが前回と同じ内容※

 

さて、今日は、amazon、rakutenでの、検索ワードの広告枠争いについてです。

消費者の皆さんが何となく見ているであろう、各モールの検索画面ですが、ビッグワードと言われる人気ワードについては、熾烈な広告枠の獲得争いが起きているんです。

各ブランドがシェア争いをしている、「洗濯洗剤」というキーワードを、ここでは例に挙げてみます。

 

↓amazonの検索画面

 

まずはAmazonの検索画面から。

「スポンサー」と表示されている部分は基本的に広告枠なので、実は全てお金を支払って、アリエールならP&G、Attackなら花王がお金を払って掲載している訳なんですね。(実際運用しているのは、広告代理店のデジタルに強い子会社とか、部門とかでしょうけど。)

ドラッグストアとかの小売店で、目立つ所の棚を占めているのと、同じことをECでもしていると言ったらわかりやすいでしょうか。

リアル店舗もお金が必要なのかはわかりませんが、少なくともECサイトだとここを陣取るのが超重要な訳で、お金を支払っているんですね。

ただ、枠を取りたいのはどの大企業も同じこと….ということで、特にモールイベントが行われている最中とかは、この枠を取るためだけに、リアルタイムに広告運用の人がPCの前に張っていて、四六時中お客さんであるメーカーさんのために、この枠を買うためのアクションを取り続けているとかざらにあります。

金額を明確に言うことまでは控えますが、1クリックされるためだけに支払う金額が、普通のサラリーマンの朝食代位になることも多いです。時々、ランチ代に近くづくときとかあって、びびります。まじで。

裏を返せば、それくらい重要ってことなんですけどね。

代理店に長いこといる先輩がこのことを、「札束でほほを叩き合ってする喧嘩」といった表現をしていて、「おおお、大企業怖い!」と思った思い出があります….

 

 

↓楽天の検索画面

 

次にRakutenの検索画面です。

上の方には、検索強化型とクーポン発行を組み合わせたタイプの広告が出ていますね。

P&Gさんの商品を楽天24経由で売っていて、その広告枠にアリエールが掲載されてます。

検索画面もアリエールが多いですね。「PR」という部分が広告枠ですが、今日の今の時点では、amazonの様に花王の「Attack」は出ていません。

attackで調べると、クーポン付きの検索型広告が、楽天24経由で出てくるので、今日Arielしか出てないのは、おそらくですが、たまたまですかね。

 

リアルタイムで出ている商品も、出すための枠の価格も変わりますので、皆さんが検索画面を見た時には、どっちが出ているか、是非検証してみてください!笑

amazonの検索画面で「洗濯洗剤」を調べてみたら…

rakutenの検索画面で「洗濯洗剤」を調べてみたら….

 

因みに、何で検索型広告がこんなに重要かというと、下記の図で説明するとわかりやすいかもしれません。

https://www.onemarketing.jp/contents/funnel-re/ より引用

 

これは広告業界では一番と言っても過言ではない位基礎的な図です。

人が物やサービスなどを購入する際の動きを表したものなのですが、

認知から始まって、購入に最終的に行く付くよって話ですね。

認知した人が多くても、そのうち購入に至る人の数って数パーセント~数十パーセントだと思うので、

購入層が一番少ないのは、当たり前ですよね。

 

検索強化型広告の立ち位置的には、例えば上記の「洗濯洗剤」で言えば、

ほぼこのうちの「比較検討」~「購入」の層に当たる訳です。

「アタック」とか「アリエール」とかブランドは指定してきてないので決まってないけど、

もう「洗濯洗剤」は買うって決まってるよ!検討中だよ!という層ということなんですね。

 

そりゃあ、洗濯洗剤ブランドのメーカーは、そこにアプローチしたいに決まってますよね。

だって、転換率が高いことが、明らかにわかりきっている層だから….

しかもこれは私の想定なので、事実かはわかりませんが、わざわざ「アタック」じゃなくて、

「洗濯洗剤」とか調べてるってことは、普段毎回購入するブランドがまだ決まってないとか、

初めてECで洗濯洗剤飼買おうとしてるとか、もし今は競合から買っていたとしても、

自社ブランドにスイッチングする可能性が高そうですよね….!

 

まぁ、ここに記載しているのは私の過去の記憶や仮説も入っているので、

実際いまリアルタイムにどんなWebマーケが行われているかはわかりませんが、

上記のような点も検索強化型広告が重視される一つの要因ではないかと考えています。

 

 

さて、こんな感じで、中小企業からしたら信じられない様なお金の力で大企業が張っていますので、検索型広告を出す時は、注意が必要です。

ですが、ニッチなジャンルとか「ビッグワード + ●●」みたいな、組み合わせたワードでの検索強化型広告の利用も可能なので、

戦う市場や競合を見極めて、賢く中小企業の皆さんにも、検索強化型広告を是非お使い頂ければな!と思います。

 

実はうちの税理士事務所には、ECを本業にしているお客様がいらっしゃらなくてさみしいなぁと思っております….

EC関係の事業者様が顧問先様になっていただければ、私のモール攻略ECCも提供できるかもしれませんので、ぜひ問い合わせください 笑

 

飯野 悠美子

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