【遺留分とは?】遺言があっても相続できる最低限の権利と「放棄」の注意点 こんにちは。富士市・富士宮市の飯野明宏税理士事務所です。 被相続人が自由に財産を遺せるとはいえ、相続人には生活保障の観点から「最低限の取り分」が法律で保障されています。それが「遺留分(いりゅうぶん)」という制度です。 本記事では、遺留分の基本から放棄の方法、家庭裁判所の許可、相続税や負債のリスク、未成年の扱いまでを徹底解説いたします。 📚 目次 第1章|遺留分とは? 第2章|遺留分の割合はどれくらい? 第3章|遺留分侵害額請求権とは 第4章|遺留分の放棄と相続放棄の違い 第5章|生前に遺留分を放棄する方法 第6章|相続開始後の遺留分放棄と注意点 第7章|遺留分放棄のメリット・デメリット 第8章|放棄を検討する際のチェックポイント 第9章|相続税や負債との関係にも注意 第1章|遺留分とは?〜法定相続人に認められた最低限の取り分 遺留分とは、**被相続人の財産のうち、一定の相続人に法律で保障された「最低限の相続分」**のことです。 たとえ遺言で「財産はすべて他人に渡す」と記されていても、以下の相続人は一定割合を請求する権利があります: 配偶者 子(または代襲相続人)…