目次 1 損金の額とは?法人税法の基本定義 2 企業会計と法人税法の目的の違い 3 損金算入・不算入に関する代表的な税務処理項目 4 税務調整と申告書別表四の活用 こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 法人税は、益金から損金を差し引いた所得金額に課税されますが、この「損金」とは、単なる会計上の費用や損失とは限りません。 この記事では、法人税法における損金の定義と計算方法、会計との違い、そして実務で頻出する損金不算入項目について解説します。 法人税の計算において「損金」の理解は重要です。なぜなら、会計上の費用がそのまま税務上の損金になるとは限らず、この違いを正しく把握することで適正な申告と節税対策が可能になるからです。 所得について > 1 損金の額とは?法人税法の基本定義 法人税法第22条第3項では、損金の額を次の3つに分類しています。 ① 売上原価・完成工事原価などの原価の額…