税理士飯野明宏

税理士飯野明宏の執筆したコラム(blog)です。

28 5月 2025

遺産分割後に財産・債務がみつかった場合

目次 1 はじめに 2 遺産分割後に土地が見つかった場合 3 遺産分割後に現金が見つかった場合 4 遺産分割後に借金が見つかった場合 5 遺産分割協議のやり直しはできる? 6 相続税の申告と時効 7 後日のトラブルを防ぐために 8 まとめ 1 はじめに 遺産分割協議を終えて、相続人全員が納得したはずなのに、後から新たな財産や借金が見つかることは決して珍しくありません。思わぬものが見つかった場合、どう対処すれば良いのでしょうか?…

28 5月 2025

相続税の「連帯納付義務」とは?他の相続人が払わないとあなたの財産が狙われる可能性も

目次 1 はじめに 2 相続税の連帯納付義務とは? 3 連帯納付義務の対象者 4 いくら払う可能性があるのか? 5 他の相続人が滞納した場合の手続きの流れ 6 財産の差し押さえについて 7 連帯納付義務の回避・軽減策 8 連帯納付した場合の権利と注意点 9 まとめ 1…

28 5月 2025

生活費・教育費の贈与が非課税の場合

目次 1 相続対策としての生活費・教育費贈与とは? 2 税務上の非課税根拠 3 非課税になる「扶養義務者」とは? 4 どこまでが非課税?生活費・教育費の具体例 5 「通常必要と認められる」範囲の考え方 6 非課税とするための3つの条件 7 非課税を確実にするための実務上の工夫 8 活用できるその他の非課税制度 9 まとめ|生活支援と節税を両立させる贈与の考え方 1…

28 5月 2025

小規模企業共済とiDeCoの違いを比較

目次 1 制度の概要と目的の違い 2 加入対象者の違い 3 掛金と変更の柔軟性 4 掛金の税制優遇(共通点) 5 運用方法とリスクの違い 6 受取時の税金と控除の違い 7 併用の可否と戦略 8 まとめ|どちらを選ぶべきか? こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 小規模企業共済とiDeCoは、どちらも中小企業の経営者や個人事業主が利用できる制度であり、将来の資金準備と節税メリットを兼ね備えています。ただし、制度の目的や仕組み、税制の扱いには明確な違いがあります。本記事では、両者の違いを税制面を中心に解説します。 1…

28 5月 2025

iDeCoを年金形式で受け取った場合にかかる税金と計算方法

目次 1 年金形式で受け取ると「雑所得」に 2 「公的年金等控除」が適用される 3 年金受取時の注意点 4 計画的な受け取りで節税効果を高める 5 まとめ|年金形式でも控除を活かせば税負担を抑えられる こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 老後の生活資金を確保する手段として注目されているiDeCo(個人型確定拠出年金)。掛金拠出時には所得控除が受けられ、運用益も非課税といった税制優遇が用意されていますが、受け取り時には課税される点に注意が必要です。 この記事では、iDeCoの給付金を「年金形式」で受け取る場合にかかる税金と、その計算方法について解説します。 1 年金形式で受け取ると「雑所得」に iDeCoを年金として分割で受け取る場合、受取額は雑所得として扱われます。この雑所得は総合課税の対象となり、他の所得(たとえば公的年金や給与所得など)と合算されて課税額が決まります。 雑所得の課税対象になるという点は、年金形式の受け取りにおける注意点です。 2 「公的年金等控除」が適用される…

28 5月 2025

相続税申告、単独でする?それとも共同で?

目次 1 相続税申告書は共同で提出できる 2 単独申告を選んだ場合の4つのリスク 3 共同申告を行う場合の申告書の書き方 4 専門家のサポートでリスク回避を 5 まとめ|原則は共同申告。単独申告には慎重な判断を こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 相続人同士の関係が複雑な場合や、申告内容に意見の相違がある場合には、申告の方法が大きな影響を与えることになります。 今回は、相続税の申告方法として「共同申告」と「単独申告」の違いと、それぞれのメリット・デメリット、特に単独申告に伴うリスクについて整理します。 1 相続税申告書は共同で提出できる 相続税の申告書は、相続人全員で1つの書類として作成・提出する「共同申告」が可能です。これは義務ではなく、任意の方式ですが、以下のようなメリットがあります。 ■相続人間で情報を共有しやすく、財産の評価や遺産分割の内容に一貫性が出る ■手続きが一本化され、申告全体の効率が高まる ■税理士費用を一本化できる可能性がある…