目次 1 未支給年金とは? 2 公的年金の未支給年金は所得税の対象 3 企業年金の未支給年金は相続税の対象にも 4 相続放棄していても受け取れる?注意点とは 5 遺族年金とは別物!混同に注意 6 まとめ:未支給年金の課税は専門家へ相談を こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 相続の手続きの中でよくいただくご質問のひとつに、「未支給年金に税金はかかるのか?」というものがあります。故人が亡くなった後でも、受け取れるはずだった年金(未支給年金)は遺族が受け取れる制度ですが、その課税関係は年金の種類によって異なります。 今回は、「未支給年金」の基本から、公的年金と私的年金の違い、所得税や相続税の扱い方まで、ケース別にわかりやすく解説します。 1 未支給年金とは? 未支給年金とは、年金受給者が亡くなった後、本来支給されるはずだったが未受給のまま残った年金のことを指します。遺族が所定の手続きを取ることで受け取ることが可能です。 ただし、この未支給年金はすべて「相続財産」として相続税がかかるわけではありません。ここが重要なポイントです。…