目次 1 「死因贈与契約」とは何か? 2 口頭の死因贈与契約は有効?有効性とリスク 3 死因贈与契約のトラブルを防ぐには? 4 まとめ:確実な承継のためには書面化が必須 こんにちは。富士市・富士宮の税理士の飯野明宏です。 相続の現場では、「父が生前に“死んだらこの家はお前にやる”と言っていた」「母から“預金はあなたに”と伝えられていた」といった、口頭での財産の約束に関するご相談を多くいただきます。これらは法的に有効なのでしょうか?そして、実際にその財産を受け取るにはどうすれば良いのでしょうか? 今回は、「口頭での死因贈与契約」に焦点を当て、法的な取扱いやリスク、トラブル回避の方法について詳しく解説します。 口頭での生前贈与について > 1 「死因贈与契約」とは何か? 「死因贈与契約」とは、贈与者の死亡を条件に、受贈者に財産を与える契約です。遺言と異なり、当事者双方の合意により成立する契約であり、死亡により効力が発生します。 死因贈与と遺言の違い 死因贈与契約と遺言の比較 項目…