コラム

税理士・公認会計士 飯野明宏が執筆

会計・税務・経営のお役立ち情報

02 6月 2025

株式会社と合同会社、どっちを選ぶ?

目次 1. そもそも株式会社って何? 2. 合同会社って何? 3. 株式会社 vs 合同会社 徹底比較 4. あなたはどちらを選ぶべき? 5. 迷った時の判断基準 6. まとめ:目的に合わせて選択しよう こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 会社設立を考えているあなた、「株式会社」と「合同会社」のどちらにするか迷っていませんか? 多くの人が株式会社を選びがちですが、実は合同会社の方が設立・運営が簡単で、コストも安く済む場合があります。でも、どちらが良いかはあなたの目的次第なんです。 今回は、2つの会社形態の違いを徹底比較し、あなたにピッタリの選択ができるよう、解説します。 1.…

02 6月 2025

償却資産税の申告の注意点

目次 1. 償却資産税って何? 2. 申告から納税までの流れ 3. よくある間違い7選 こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 毎年1月、忘れてはいけないのが「償却資産税の申告」です。 今回は、償却資産税の基本から間違いやすいポイント、そして還付につながる可能性のある見直し方法までを解説します。 1. 償却資産税って何? 償却資産税は、毎年1月1日時点で事業用の資産を持っている法人や個人事業主に課される税金です。固定資産税の一種で、土地や建物以外の事業用資産が対象となります。 リンク 東京都 固定資産税(償却資産)申告の手引き リンク 総務省 固定資産税 対象となる資産の例 構築物: 門、塀、駐車場、看板、建物の内装など 機械装置: 製造機械、建設機械、製造設備など…

01 6月 2025

【サラリーマン】給与所得者も確定申告が必要?

目次 1. 確定申告って何? 2. 確定申告が【必要】な人 3. 確定申告をすると【お得】な人 こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 「会社員だから確定申告は関係ない」 「年末調整があるから大丈夫」 そんな風に思っていませんか? サラリーマンでも確定申告が必要なケースや、申告することでお金が戻ってくるお得なケースがあります。 今回は、会社員の皆さんが知っておきたい確定申告のポイントを解説します。 情報元:国税庁 給与所得者で確定申告が必要な人 1 確定申告って何? そもそも確定申告とは? 確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)の所得と税金を計算して、翌年の2月16日〜3月15日に税務署に報告する手続きです。 会社員は年末調整があるから基本的に不要 通常、会社員の皆さんは勤務先が年末調整をしてくれるので、自分で確定申告をする必要はありません。年末調整で税金の調整が完了するからです。…

01 6月 2025

法定相続分とは?相続すべき「割合」を知っておこう

目次 1 そもそも相続分とは? 2 法定相続分とは? 3 配偶者がいる場合の法定相続分 4 配偶者がいない場合の法定相続分 5 なぜ法定相続分を知ることが大切なのか? まとめ   1 そもそも相続分とは? こんにちは。富士市・富士宮市の税理士、飯野明宏です。 「相続分」とは、亡くなった方(被相続人)の財産を、相続人がどれだけ受け取るかという“割合”のことです。 たとえば、相続人が2人いれば、1人あたり1/2ずつ相続することも考えられます。 しかし、相続は家族や親族間で起こるため、金額や気持ちの面でもトラブルが生じやすいものです。そのため、民法ではこの「相続分」について、あらかじめルールが定められており、これを「法定相続分」といいます。 相続人について…

31 5月 2025

【証券会社 投資信託】MRF・MMFの相続税評価

目次 1. 投資信託の相続税評価の基本 2. 日々決算型投資信託(MRF・外貨建MMF)とは? 3. MRFの相続税評価方法 4. 外貨建MMFの相続税評価方法 5. 投資信託の相続税評価におけるその他の注意点 6. 実務上の対応方法 7. まとめ こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 投資信託は、身近な資産運用手段として広く普及しています。ネットで手軽に購入でき、商品種類も多いため、金融資産の一部を投資信託で保有している方も多いのではないでしょうか。 購入者が亡くなった場合、その投資信託は相続財産となり、相続税の計算のために正確に評価する必要があります。投資信託は種類によって評価方法が異なるため、注意が必要です。 今回は、投資信託の中でも、特にMRF(マネー・リザーブ・ファンド)とMMF(マネー・マネジメント・ファンド)といった日々決算型の投資信託の相続税評価方法について、解説します。 1…

31 5月 2025

棚卸資産の評価方法 あなたの会社に合った方法は?

こんにちは。富士市・富士宮の税理士、飯野明宏です。 商品を取り扱うあらゆる企業にとって、在庫管理は欠かせない業務の一つです。そして、企業の財産ともいえる棚卸資産を適切に評価することは、正確な利益を計算し、適切な納税を行う上で非常に重要です。 棚卸資産とは、会社が保有する未売却の商品や製品、製造途中の仕掛品、未使用の原材料や消耗品など、財産価値のある物品を指します。決算時には、これらの棚卸資産を数え(棚卸)、その評価額を決定する必要があります。この評価額が売上原価の計算に影響するため、正確な経営状況を把握する上で棚卸資産の計算方法は非常に重要となります。 本記事では、棚卸資産の計算方法について詳しく解説します。 https://iinotax.com/blog/7436/ 目次 1. 棚卸資産評価方法の全体像 2. 原価法に含まれる計算方法 3. 低価法について 4. 適切な評価方法の選択と税務署への届け出 5. 業種・商品別の推奨評価方法 6. まとめ 1 棚卸資産評価方法の全体像…