目次 1. 帳簿に追われた夜——あるフリーランスの現実 2. 「税理士はいらない」という考え方が広がった理由 3. 分岐点——「やっぱり限界かも」と思った瞬間 4. 「記帳を任せたい」は通じない? 税理士との正しい役割分担 5. 税理士に依頼することで得られる“自由” 6. それでも、自分でやりたい方へ——自力で対応する選択肢 7. 税理士は“いつか”ではなく“必要になったときにすぐ相談できる存在”に 1 帳簿に追われた夜——あるフリーランスの現実 「今年こそ、ちゃんと確定申告しようと思ってたんです。でも気づけばまた、期限ギリギリになっていて……」 これは、昨年の2月に初めてご相談を受けた、あるWebデザイナーの方の言葉です。彼はフリーランスとして独立して3年目。仕事は順調に増えていましたが、毎年、申告の時期になると胃が痛くなる思いをしていました。…